今月の練習会は13日(2回)、15日(参加なし)、17日と計3回の練習会を開催しました。最近、練習会への参加が少~しずつ少なくなっていますが、自己流でポイントがずれてきていないか見直すためにも、練習会を活用していただければと思います。
さて、今月の練習テーマは皆が苦手な【コンプリメント】。コンプリメントが上手な人と苦手な人では一体何が違うのでしょうか?
話を要約できる人と要約できない人
コンプリメントあるある第1位は情報を羅列してしまうこと。
クライエントさんの話を1から10まで全部話される方って結構います。でも、そんなまとめかたされて、頭は整理されるでしょうか?
私は正直、混乱します(笑)
全体を通して、どんな話が印象に残ったのか?そして、それはなぜなのか?問題や悩みだけでに焦点を当てず、五感をフル活用して捉えたことをお話しします。
コミュニケーションは相互作用です。クライエント様だけで成り立っているわけではなく、もちろんセラピスト側だけで成り立っているわけでもないのです。
ただし、希望と可能性に焦点を当てていることはお忘れなく♪
ヒントは言葉だけではない
話を要約する時に、文字情報つまり自分のメモ書きだけに頼る人がいます。
これもアルアルですが、一言一句漏らさない!勢いでメモを取っている。
これは非常にもったいないことの一つ。一体何のための目もなんでしょうか?
クライエント様の心の機微は表情や声にも溢れています。オンラインでは…と言われる方もいますが、対面ほどではないにせよ、オンラインでも十分キャッチすることは可能です。
何のためのコンプリメントなのか。その目的を忘れないようにしてくださいね。
土台は傾聴
結局のところ、やはり土台は傾聴です。
とはいえ、いわゆる傾聴では足りません。傾聴の一歩先を行く必要があります。
クライエント様は全ての話をしてくださっているわけではありません。話の1ピースをお話しくださっているだけです。
それはご本人自身も気づいていないことが多いです。
ただ聴くだけではなく、「引き出し」ながら聴くことが必要になります。
そのためにはセラピストがフラットな目で話を聴ける姿勢も必要ですし、話を聴くための集中力も必要になります。
こうしたことはある程度の所までは練習量と比例します。
練習会の良いところは参加者のシェアを通して、自分の癖や思い込み、巻き込まれに気づけることです。
気づいたら半分解決!あとは実践の中で自分の癖を意識するだけで、コミュニケーションやカウンセリングの質はグンと上がります。
それはクライエント様のためになると同時に、自分自身の助けにもなります。
来月の予定
さて、来月はSTEP1を集中的に練習します。最初にクライエント様がお話されたことに対して、どんな問いかけで引き出すのか。ずっとやっていても難しいところですが、一緒に練習をしていきましょう。