本日は復習&質問会でした。
今日はセラピストの危機管理という点での話が中心になりました。

セラピストとして考えること

最近いろいろと話題の目黒のマフィン屋さんの問題。

皆さんはご存じでしょうか?実はこの問題、私たちにとっても他人事ではありません。

個人で開業しているという点、クライエントさんの心身のケアや心のケアに関わっているという点、中には「食」という分野で関わられている方もいらっしゃると思います。

「危機管理」という点でこの問題はしっかり考える必要があります。

前触れもなく起こりうること

もしかすると、自分のクライエントさんにはヘビーな方は来ないと思っていませんか?

もしそうだとしたら、それはちょっと認識が甘いかも…しれません。

例えば先日、こんなことがありました。

私が今参加しているあるコミュニティーがあります。そこは、自分の企画やアイディアをどうやって形にするのか。そんなことを学ぶ場です。ですので、参加者の方の多くは自分の作品についてのプレゼンをしたり、サービスのアイディアを出して意見交換しています。

ところが先日、新しい方が入会され自己紹介をされました。

最初の出だしは自分のSNSのフォロワーを増やしたいので、フォロワーが増えるSNSのアイディアを考えたい…という内容でした。ところが、そこから急に、実は…と話が変わります。

一度炎上させてしまって、そこから私は鬱やパニック障害を起こしてしまい、今は神経症で仕事ができてないんです。だから社会復帰をどうしたらいいのか…云々

講師の方も含めて、えっ?となったのは言うまでもありません。この時は講師の方がある程度の所で、この場はアイディアを出す場で相談の場ではないので…と中断することで、その方のお話は終わりましたが、全くセラピーとは関係のない場でも、こういう感事は起こります。

では、セラピーやケアの場であれば…。当然、起こりうることです。

セラピストとして必須の見極める力

例えば今や世の中では「うつ」という言葉は当たり前の言葉になってきました。

しかし、実際は

・人間関係などストレスでうつ症状が出ている方
・統合失調症の症状としてうつ症状が出ている方
・双極性障害でうつ症状が出ている方

いろいろいらっしゃるし、「うつ」という言葉で一くくりはできません。これはなんにでも言えます。

しかし、ほとんどのクライエントさんは最初、鬱っぽいんですとしか言いません。

さて、あなたはどうしますか?
そしてどう見極めますか?
どこで、どういう判断をしますか?

これは何が正解とは言えません。施術やセラピーの内容、セラピストの能力によっても全く違うからです。

ただ、セラピストとして、私自身も含め、自分の専門性や能力の範囲を理解することはとても重要です。

例えば、私はヨーガ療法の資格を取るために学んだ期間は6年。うち3年はどこまでのサポートが可能かを見極める力をつけるために代表的な疾病の勉強でした。それは治療として関わるのではなく、どんなサポートができて、どんな事ができないのか見極めるためです。正直、その3年間は私はヨーガをやりたいのに…と思いながら学んでいました。

ただ、実際にセラピストとして仕事をしてみると、この見極めがどれほど重要かすぐに実感することになりました。

クライエントさんの状況、状態、ニーズは様々で、どこまで対応できるかを自分で判断できることは、クライエントさんを守ることにもつながります。同時に個人で開業しているセラピスト自身を守ることにもなるからです。

セラピーの可能性と限界

どういう範囲でクライエントさんト関わりたいのか、関われるのか。それは能力の問題、物理的な問題、責任の問題など様々な要因が絡み合ってきます。

副業や趣味の延長線上でセラピーを行うことも私は否定する立場にはありませんが、お金をいただく以上、自分の限界を理解することは欠かせません。また万能ではないことを認識し、専門性を高めることも大切です。

さらに、異業種のセラピストとの繋がりも大事です。互いに学び、支え合うことで、より良いサポートが可能になりるからです。

今回の話を受けて、ホリコミカードでは、来年はこうしたことも含めて学びを深めていきたいと思います。

幸いにも、ホリコミカードのコミュニティには様々な専門家の方がいらっしゃいます。皆さんの中で、こういう時どうしたら?こんなことがあって困ったなどあれば、ぜひシェアしていただければと思います。

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